2010-04-28 回想録
 
この度日生中央サッカークラブの代表を辞任致します。
長い間お世話になり、色々な処で支えてもらい、又御支援頂き有難うございま
した。
思い起こしますと、前身の松尾台小FCからの10年を入れますと32年にな
ります。
社会人サッカーの現役を引退し日生ニュータウンへ引っ越しと同時期に、松尾
台小学校が開校し、その頃子供達がボールを蹴っているのを見て、自分自身の
為にグランドでボールを蹴ったのが少年サッカーとの出合いでした。
当時はサッカーはまだマイナースポーツであり子供達には、あまり人気があり
ませんでした。
大会と言えば猪名川町長杯のみで野球と掛け持ちで、試合に参加しておりました。
暫くして日生センタービルの中に阪急イングスが出店され、その協力と猪名川
サッカー協会との共催で、イングス杯を実施する様になり、2つの大会で近隣
のチームとの交流を図る様になりましたが、それでもまだ猪名川町内のみの活
動でした。
本気で指導するのであれば町外へ出て技術を高めたいと思い、社会人時代のツ
テを頼り、町外特に西宮、尼崎、芦屋地区の知人に頼み試合をしてもらいました。
結果は惨憺たるものでした。
しかし子供達は同じ小学生で何故これだけ差があるのかと、考え練習しか無い
と思い、私自身も少年サッカーとはどんなものかと指導者を集めて、検討し結
論として、育友会の延長では、なかなか継続的な指導は無理だと思い、指導者
主体の指導体制で運営する事に決めました。
平成元年にクラブ組織とし他地区からも参加出来るようにと。
名称は能勢電日生中央駅中心で活動するクラブ、と言うことで日生中央サッ
カークラブとしま
した。具体的な目標では無くぼんやりと10年ぐらいで県大会で優勝出来たら
いいなーくらいの気持ちでした。
が練習は土、日、の週2回から水曜日を1回増やして週3回とし、試合は県レ
ベルの強豪チームを相手に求め遠征試合も多く入れました。
成果は予想以上に早く表れて来ました。
外部コーチの招聘、他地区との練習試合等により、めきめきと技術が上達し、
勝つ喜びを知る様になりました。
当然勝つ事だけを指導していた訳ではありません。
礼儀作法、挨拶、勉強、相手を思いやる心、感謝する気持、等、地域で愛され
るチーム、にと社会教育を行いました。

平成7年から8年にかけて第2回カンポカップ(現在の関西小学生大会)の県
大会、近畿大会、に優勝、夏の第20回全日本少年サッカー大会の県大会に優
勝し初の全国大会の切符を手に入れる事が出来ました。
“夢に日付けを”私のモットーとしており、その私の夢に日付けを見事に子供達
が入れてくれました。
しかし全国大会出場しましたが成績は惨憺たるものでした。
結果は予選リーグで敗退。
東京に行くまでの準備、宿舎の準備、交通手段、等々、資金的の物が一番大変
でした。これも、行政、町の商工会、協賛企業、保護者、コーチ、役員、OB
の方々の協力により無事乗り切りました。
これが“チーム力”だと思います。
全国大会から帰ってきてからの反省会で、全国で勝負の出来るチーム、そして
子供達に大海を見せてやりたいと言う熱い情熱に皆、賛同してくれ、猪名川町
サッカー協会の支援の元“フユーメ猪名川”を設立、7年後の第27回全日本少
年サッカー大会に出場しました。
予選1次リーグ突破、惜しくも決勝トーナメント進出はならず、残念ながら全
国ベスト12に終わりました。
フューメ猪名川FCは平成18年度で解散(日本サッカー協会の指導によ
り)単独チームの日生中央SCは“立てた目標を達成し喜びを全員で分かち合
う”、を次へのステップとしました。
翌年正月のフットサル全日本少年バーモントカップに出場、全国ベスト12の
結果を残しました。
兵庫県内、関西地区、でのトップチームとして地位を築いてくれました。

その後も日生中央SCは必ず北摂代表として、県大会の常連チームとなり毎年
どこかのクラスで県大会に出場して活躍しております。
今後は表舞台から降りて、後方からチームを応援していきたいと思います。
お世話になった人達に重ねてお礼を申し上げたいと思います。
まず家族に、家庭を犠牲に(少しだけ?)結婚してから休日は殆どサッカー漬
けの日々を送らせてくれた、家内には感謝です。
設立当時のマネージャー、コーチ、役員、保護者、協会役員、学校の先生方、
沢山の皆さんの協力が有りました。
サッカーゴールの寄付、ユニホームの寄付、横断幕の寄付、全国大会出場の資
金援助等、数え上げれば切りが有りません。
本当に有難うございました。
今後とも日生中央サッカークラブを宜しくお願いします。

最後になりますが、私の退任の理由は2つあります。
1つは体力の問題です。
私自身グランドでボールが蹴れなくなったら(試合、審判)辞めると決めてお
り、2年前に審判、指導者資格を返上して、日生中央サッカークラブ20周年
を期に退任を申し出ていましたが、叶わず今年になってしまいました。
もう1つはチームの若返りです。
30年も経ちますと、設立当時のOB達の子供達が、入部して来る様な時代です。
OBコーチも入ってくれましたし、何時までも私が居ると重石になって言いた
い事も言えないだろうと思っていました。
今年で会長を退任させて頂きますが、節々でお世話になった人には直接お会い
してお礼を申し上げるべきですが、この文書でお礼に変えさせて頂きます。
またお会いした時は気軽に声をかけて下さい。
有難うございました。 “感謝”
                           平成22年4月吉日
               日生中央サッカークラブ 前会長 入尾 厚志
 
 
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